いまではすっかり世の中に浸透している「毒親」という言葉。
最近では、毒親に関する書籍なども多く出版されていますが、この言葉の歴史は意外にも古く、1989年にアメリカのセラピスト、スーザン・フォードさんが作った言葉だと言われています。
具体的な意味としては、
毒親(どくおや、英: toxic parents)は、毒になる親の略で、毒と比喩されるような悪影響(人生の妨害)を子供に及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指す俗的概念である。(引用元:Wikipedia)
子供の人生にとって大きな影響を及ぼす毒親には、いろいろなタイプがあります。
今回は、そのなかでも代表的なものを5つご紹介します。
- 親との関係がよくない人
- 子育てにやりにくさを感じている人
- 毒親になりたくない人
そんな人に読んでいただけたら嬉しいです。
タイプ①価値観を押し付ける
子供に自分の価値観を押し付けるタイプの毒親は、子供が自分の思い通りに動かないと機嫌が悪くなったり、邪魔してきたりします。
子供が失敗してしまったときも「私の言うことを聞いていればこんなことにならなかったのに」と非難してくることもあります。
また、子供の人間関係や進路、就職にも細かく口を出してきます。
タイプ②見返りを求める
見返りを求めるタイプの毒親は、常に「自分は素晴らしい親だ」という評価を欲しがっています。
そのため、子供に対して「~してやっている」という気持ちがあって、ないがしろにされると不機嫌になったり、嫌がらせをしてくることも。
子供が大きくなってからも「ここまで育ててやったのに」というような言葉とともに見返りを求めてくるのです。
タイプ③育児放棄する
子供以外のことに夢中なことがあると、子供の世話もせずにほったらかしてしまう毒親です。
子供が健やかに育つような環境を作らないのは、立派なネグレクトとなります。
タイプ④過干渉になる
教育熱心な親はたくさんいますが、それがエスカレートすると過干渉な毒親になりかねません。
子供の持ち物や休日の過ごし方までチェックしてきます。
これはタイプ①の、価値観を押し付ける毒親と共通する部分があります。
タイプ⑤ストレスをぶつけてくる
自分のストレスを子供にぶつけてくる毒親は、泣いて子供を責めたり、暴言を吐いたりします。
「あなたにできるわけない」「頭が悪い」など、子供に否定的な言葉をぶつけることも。
そのような言葉によって、子供に罪悪感を与えるのです。
毒親に育てられた子供はどうなる?
このような毒親に育てられた子供はどんな人間になるのでしょうか?
大人になっても「親に認められたい」という気持ちが強くあるようです。
- なんでも自分で決められない
- 自分に自信がもてない
- 常に人と比べてしまう
- 恋人や子供への執着が強い
育てる側になって気づくこともあります
私自身も子供を育てるようになって
「もしかしてうちは毒親だったんじゃ・・・」と思うようなことがよくありました。
うちの場合は、母親が進路や就職、結婚してからのパートの仕事内容にまで口出ししてきました。
「福利厚生がしっかりしていないと」「そんな仕事、あなたじゃなくてもいい」
などいろいろ言われましたが、親に決められた仕事は長続きはしませんでしたね。
子供が生まれてからは
「晴れた日は公園に行かないと」
「インスタントなんて食べさせたらかわいそう」
「抱っこしてほしがってる。愛情不足だ」など、本当にたくさん言われてきました。
こういうことって、言われた側は何年たっても覚えてるんですよね。
そして自分も同じことを子供にしてしまっているのではないか、と不安になるときがあります。
無意識のうちに自分の価値観を押し付けたり、先回りしてフォローしすぎているかもしれません。
子供がやりたがっていることをたくさんさせてあげないとなぁ
それに気づいてからは、子供が失敗したとき、ギューッと抱きしめて、また頑張れるようにエネルギーを与えてあげるくらいにしています^^